我が国では、特別支援教育の丁寧な取組により子どもを育ててきた実践の成果が蓄積されてきました。
ここでは、特別支援教育の成果がインクルーシブ教育につながる例をもとにインクルーシブ教育の理解を深めていきましょう。
タイトル | step3 ゆうき |
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テーマ | 特別支援教育からきたインクルーシブ教育 |
講座数 | 6講座 |
内容 |
ユニバーサルデザインの発想 コミュニケーション ICT、集団づくりなど |
視聴期間 | 3ヶ月 |
※フライヤーはこちらです。
「学習がよくわからない」「学ぶことが苦痛だ」
そうした状況は学習者の問題ではなく、学習環境の問題かもしれません。
本講義では、UDLの考え方を通して、学習者の多様さに応えるような学習環境をどうデザインするか検討します。もちろん学校での実践例も紹介する予定です。
川俣 智路(かわまた ともみち)
北海道教育大学 准教授
近年興味を持っている研究テーマは「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」という枠組みを用いて、誰もが楽しく学べる学習環境をどうデザインするかということです。たとえば「複数の学び方が選択できること」「テクノロジーを積極的に活用できることなど」楽しく学びやすい環境とは何かを探求しています。近著に『ICTを活用したこれからの学び 次世代を担う教師のためのICT入門』があります。
LD(学習障害)について近年はよく知られるようになりました。しかし効果的な支援を行うためには、なぜ読み書きや算数の困難が生じるのかを理解する必要があります。脳の一時的な記憶の働きであるワーキングメモリの視点を持つことで理解と支援を行いやすくなります。
河村 暁(かわむら さとる)
福岡教育大学 准教授
筑波大学大学院においてLD児のワーキングメモリについて研究。在学中から広島市の発達ルームそらで学習に困難のある子どもへの学習支援に17年間従事。2021年広島文化学園大学に着任。福岡教育大学2023年着任。
著書に『ワーキングメモリを生かす指導法と読み書き教材』があります。
このセッションでは、多様な子どもたちが安心して教室で過ごし、学べるための具体的な取組を紹介します。
その一方で、多様な子どもたちと向き合うことの難しさにも触れます。それでもその中で子どもたちと向き合い、できること、やれることを考え続けることの大切さを共有できたら…と思っています。
大野 睦仁 (おおの むつひと)
札幌市立平岡中央小学校 教諭
札幌市内の公立学校に勤務する教諭。
ココに通う子どもたちと、ココで働く先生たちと一緒に「学習者主体の教室づくり/対話を通した職場づくり/内省を生かす自分づくり」を模索中。
学生時代のボランティア活動や、特別支援学校での勤務、障害のある方たちとのキャンプ指導経験から、インクルーシブ教育に関心をもち、どの子安心安全に通え、どの子も幸せな子ども時代を送れるような教室づくりに取り組んでいます。
特別な教育的ニーズがある子どもに言葉を届けるための関係づくりやコミュニケーションの在り方について実際の事例を通してお話します。また、家族の暮らしを大切にした教育相談、授業や学校経営における言葉の力について紹介します。
吉田 英生(よしだ ひでき)
津山市特別支援教育ナビゲーター
小学校で特別支援学級担任、通常の学級担任、通級指導教室担当の後、教育委員会指導主事、課長を経て、小学校副校長(兼・特別支援教育推進センター長)として通級指導教室を拠点にした地域支援体制づくりの礎を構築。小学校校長で定年退職。
再任用教諭として通級担当、津山市特別支援教育ナビゲーターとして巡回相談、教育相談とともに小中学校の特別支援教育体制整備等にあたっています。
本セッションでは、私が主に特別支援学校で出会ってきた子供たちのICT活用事例についての実際をご紹介します。
個の特性や必要に応じてタブレット端末を活用するポイントについて整理しお伝えします。特別な機能なアプリを用いるのではなく、誰もがすぐに取り組める内容を皆さんと共有します。
郡司 竜平(ぐんじ りゅうへい)
名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科 准教授
2022年度より現職に就き、保育に携わる学生さんたちと共に多様な子供たちへのサポートについて学んでいます。それまでは小学校特別支援学級、小学校通常級、特別支援学校と様々な教育現場で教師として子供たちと関わってきました。これまでに出会った多様な子供たちとの学びについて多くの方にお伝えしたいと考えています。
現在の通常学級の枠組みでも可能な具体的な授業づくりの方法や学級づくりのポイントなどについてお話しします。ユニバーサルデザインの考え方に基づき、特別支援教育と教科教育の融合という視点から「誰もが学びやすい通常学級」を考えていければと思います。
菊池 哲平(きくち てっぺい)
熊本大学大学院教育学研究科 教授
発達障害、特に自閉スペクトラム症を中心に心理学的な障害特性について研究を進めてきました。
現在は、通常の学級に在籍する発達障害をはじめとする多様な子どもたちを包摂する通常学級を目指す「授業のユニバーサルデザイン(授業UD)」をテーマに研究しています。臨床心理士・特別支援教育士スーパーバイザー・日本授業UD学会理事・日本ダウン症学会理事。
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step3【ゆうき】の6動画に対して6つのレポートを提出後、1ヶ月以内にメールで受講証明書をお送りします。各講座のレポートはアンケート形式です。
一般 | 20,000円 |
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サポーター | 10,000円 |
学生 | 5,000円 |
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