現在、私たちの社会は、多くの子どもたちが直面している課題に心を寄せる必要があります。約30万人の子どもたちが学校へ行けない状況にあり、年間には残念ながら400人以上の子どもたちが命を失っています。これは私たち大人が解決していかなければならない大切な課題です。学校、家庭、地域、教育委員会が力を合わせ、多様な子どもたちが豊かに「ともに学び、ともに生きる」ことができるよう協力していきましょう。
今もなお増加し続けている不登校、いじめ、暴力行為などを前に、私たちは立ち止まり、すべての子どもたちの権利と幸せを考えなければならない状況です。これは単なる統計ではなく、一人ひとりの子どもたちの大切な未来につながる課題です。
私たちは大人として、どのように支え合い、前向きな行動を取ればよいのか、子どもたちから多くを学ばなければならないでしょう。子どもたちも、大人たちも、安心して過ごせる環境の実現に向けて、社会全体で互いを尊重し、互いを支え合うことが大切です。
インクルーシブ教育においては、その変化していくプロセス自体がインクルーシブ教育であると私たちは考えています。みんなで一緒に「あ~でもない、こ~でもない」と議論し、試行錯誤を重ねることが、すべての子どもたちが共に学び成長する環境を創出するために重要です。
子どもたちが中心となる学校を作るためには、まずは私たち大人が変わらなければなりません。「指導」から「支援」へ、「教える」から「学び合う」へ。この変化が、子どもたち一人ひとりの良さを引き出し、子どもたちが希望に満ちた未来を築く基盤となると、私たちは考えています。
平和都市広島から、私たち日本インクルーシブ教育研究所は、インクルーシブ教育の価値を広く伝え、地球規模での教育の発展に貢献していきたいと考えています。地域社会だけでなく、国際社会に向けてもインクルーシブな発想を発信し、全ての子どもたちが共に学び、成長することができる世界を目指しています。
2024年9月25日更新:
子ども達がありのままの自分を好きになって、幸せな大人になっていけるよう手助けする『多様な発想支援士』を養成する講座は、お好きなステップから学ぶことができ、毎月25日までお申し込みいただくと、翌月1日から3ヶ月間、ご都合のよい時間に受講できます。現在、step1【すこやか】~step6【ひらめき】の2024年11月期生(受講期間:※11月1日~2025年1月31日)を募集しています。多様な発想支援士養成講座のトップページはこちらです
2024年6月20日更新:
自閉スペクトラム症の子どもの認知特性を理解しながら伝える方法を学ぶ「ソーシャルライティング講座2024(全18回)」が開講しました。途中からの参加も可能です。「ソーシャルライティング講座2024」のページはこちらです
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