オンラインライブ説明会
主催:NPO法人日本インクルーシブ教育研究所
後援:広島市/中国新聞社
読み書きが楽しくなるイギリスの指導法
2020年度から小学校3、4年生の外国語活動、5、6年生の英語教科化が始まっています。
この講座では、音声中心の学習を心がけながら音と文字の関連性への気づきを子ども達に促し、楽しく読み書きを定着させることができる英語指導法を紹介します。
英語の「音と文字(綴り)の関係」を指導するシンセティック・フォニックス
イギリスの全公立小学校では英単語を読み書きするために、シンセティック・フォニックスというフォニックス(音と文字の関係)を指導しています。
従来の日本で行われている A says aaa というアルファベット文字の名前(エィ、ビー・・)とアルファベット文字の音を両方指導するのではなく、音に重点を置いて指導していくフォニックスです。英語の読みにはアルファベット文字の「音」がわからなければ読めないため、名前という余分な情報を子どもたちに入れずに、音をまずは入れて、読めるようにしていきます。
シンセティック・フォニックスの指導方法は、日本で言うひらがなの指導と非常によく似ています。
日本語では「つ」という音が聞こえたら、「つ」という文字があたることを指導し、「く」「し」でも同じように指導します。そして、この三つの文字を学習した子どもたちは、「くつ」「くし」「つくし」という言葉を読んだり書いたりすることができます。
シンセティック・フォニックスも同じで、/s/という音には s と言う文字、/i/ という音には i という文字、そして /t/ という音には t という文字があたり、この三文字をくっつけると it, sit と単語が読めるようになります。これをすべての英語の音で指導し、子どもたちが暗記に頼らずに読み書きできる力を育てていくものがシンセティック・フォニックスです。
すべての子どもたちにやさしい「ジョリーフォニックス」
シンセティック・フォニックスにはたくさんのプログラム(教材)がありますが、今回、みなさんと共有するのは「ジョリーフォニックス」というプログラムです。
ジョリーフォニックスでは、1回1音を10~15分の授業(中学生であればもう少し短く)で指導するだけで、素晴しく高い定着率が見られます。その理由として、多感覚(見る、動く、触る、聞く、言う、書く等)を用いていることが挙げられます。また、担任の先生が日本語で指導することができることも、実は重要なポイントです。英語なのに日本語で指導?と疑問に思われるかもしれませんが、日本語だからこそ子どもたちの記憶に残るのです。
実際に、LD(学習障害)を持つ子どもたちにも高い学習効果があります。
英語の基本の42音を1年かけて指導します。これでひらがなの部分が終わったことになります。その後、日本語でもカタカナや漢字を習うように、英語の読み書きも同じく、同じ音だけれど異なる綴りを2年ほどかけて学習します(年齢によってその期間は異なります)。
この指導を2~3年間かけて行うことで、中学校で学習する約70%の単語を暗記に頼らず、英語嫌いを解消し、自力でスムーズな読み書きができるようつなげていくことができます。
今回のお泊り研修ではイギリス在住の山下桂世子先生が広島までお越しくださいます。
会場は星空や森林浴を楽しめるリゾート施設
温泉と星空や森林浴も楽しみめるリゾート施設で1泊2日、子ども達が楽しみながら読めて書けるようになる特別支援教育の視点のある英語学習法を学んでみませんか?
まずはオンラインライブ説明会にご参加ください。
※6月30日までに特別支援教育の視点で学ぶ英語講座が定員に達した場合、本説明会を中止します。ご了承ください。
説明会 概要
日程 | 2023年6月30日(金)21:00〜22:00 |
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会場 | ライブオンライン(Zoom) |
定員 | 20名 ※先着順受付 |
参加費 | 無料 |
申込締切 | 2023年6月29日(木)23:55 |
説明会 内容
- 読み書きに困難のある子どもたち、暗記が苦手な子どもたちにどんな指導をしたら良いのかを簡単に研修内容の紹介
- 2日間のお泊り研修の場所などの紹介
対象
- 英語の基礎理解があり子どもに英語を楽しく教えたい人、もしくは楽しく英語を学びたい人
- 小学校・中学校教師、特別支援教育アシスタント
- 非常勤講師
- 指導員
- 保育士
- 放課後児童クラブ勤務
- 児童デイサービス勤務
- 子どもに関わる英語講師 など
説明会の解説者
講師
山下桂世子
Ashbrook 小学校(イギリス)SEN Provision Manager
愛知県の公立小学校で通常学級と特別支援学級を担任後、渡英。日本語教師の傍ら、プリスクールのアシスタントを経て、現地小学校で英語を母語としない子どもたちへ英語の指導。ノッティンガム大学院で特別支援修士号を取得し、現在はイギリス Ashbrook School で特別支援学級 (SEN provision) リーダーとして活躍中。2012年にイギリスのジョリーラーニング社のジョリーフォニックス公認トレーナーになり、10年以上にわたり日本でジョリーフォニックスのトレーニングを開催し、民間の英語教室の指導者だけでなく、ジョリーフォニックスを導入するさまざまな自治体で教員への指導にも携わる。また、LDのある児童・生徒への指導経験も豊富。
●著書
●DVD
ファシリテーター
中谷 美佐子
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所 理事長
広島のテレビ局でアナウンサー・ディレクターを経て、2000年頃から教育の取材を始める。不登校の取材を通してASDやADHD,LDなどを知り、特別支援教育やインクルーシブ教育の重要性に気づく。2013年特定非営利活動法人日本インクルーシブ教育研究所を設立。多様な子ども達がそれぞれの学び方で楽しく学びながら大人になっていける社会や学校を目指して活動。FMちゅーピー・広島すまいるパフェMISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s! 毎月第2火曜日 午後2時~出演。インクルーシブな教育や通常学級における特別支援教育、子どもの発達等について話している。
Zoom(オンラインライブ)使用に関する注意事項
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Zoomは最新版をご利用ください。初めて利用される方は、下記URLから事前にダウンロードをお願いいたします→ https://zoom.us/download
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安定した通信環境で参加いただくためパソコン等をケーブルで繋いでご参加ください。
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参加ご本人の責任において、参加に必要な機器や、通信環境のご準備をお願いいたします。インターネットの通信費は参加者のご負担となります。
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ご自身の通信環境の不安定さや機器の設定等で生じた不具合(ビデオ会議システムにつながらない、通信が途切れる、画面が不安定、音声が聞こえない、音声が小さい等)について当法人は保証いたしかねますのでご了承ください。
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その他留意事項
当法人の説明会には特別な効果をもうけておりませんが、感覚過敏が認められる方の場合、パソコン画面からの光や音、蛍光灯、窓から入ってくる光、講師のしゃべり方、声の響き方やトーン等に対して辛く感じる等が見られる場合もございます。感覚過敏のある方におかれては、受講に際し、ご自身でノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットやイヤホン、ブルーライトカットの眼鏡、感覚グッズ、クッション、簡易パーティション等をご用意くださいますようお願いいたします。
お申し込みの流れ
申込締切: 2023年6月29日(木)23:55
- ページ下部の「お申し込みボタン」からお申し込み下さい。(申込みサイトDoorkeeperを利用しています。)
- 事務局から説明会当日にメールで説明会参加用のリンクをお送りします。
キャンセルについて
キャンセルの場合は必ず inclusive@jiei.org までご連絡ください。
※無断キャンセルされた方には、キャンセル料を請求する場合があります。
お申し込み
【6/30説明会】特別支援教育の視点で学ぶ英語講座オンラインライブ説明会